16w1d 出生前診断② 羊水検査と初期胎児スクリーニング
さて、昨日に引き続き出生前診断についてです。
わたしは最終的にNIPTを受けたのですが、当初は羊水検査と初期胎児スクリーニングを受けるつもりでした。
最初に羊水検査に決めた理由
色々と選択肢のあるなか、時期的にも遅く、わずかながらリスクもある羊水検査にしようと決めたわけは、ひとつはNIPTは双子はムリだと思いこんでいたということ、もうひとつは、羊水検査以外は全て「非確定検査」だったからです。
他のどの検査をしようとも、何かあれば結局「確定検査」である羊水検査をしなくてはならない。
不安な気持ちで過ごす日々ができてしまうなら、確定検査だけばーんとやって、ばーんと結果を出されるほうがいい。
それで、まずは羊水検査1本ということで、夫婦間では決めていました。
初期胎児スクリーニング
羊水検査は受けることにしたものの、15週以降という検査の時期の遅さが気になって、それまでに初期胎児スクリーニングも受けてみることにしました。
初期胎児スクリーニングの費用は、単胎・双胎関係なく1万円でおつりが来る程度。
診てもらえるのは赤ちゃんの状態で、NT(首の後ろの浮腫)や鼻筋の様子、心臓疾患などです。
NTや鼻筋などで、ダウン症の可能性の有無を判断されるのですが、体験談など読んでいると、これらを指摘されても羊水検査では問題なかったということが多く(たまたまわたしが見たものが、そういった内容中心だっただけかもしれませんが)、無駄に不安になりたくないわたしは、正直なところ本当に受ける意味があるのか、やや引っかかってはいました。
また、初期胎児スクリーニングでは時間をかけて、熟練の先生がじっくりと診てくれることを魅力的に思っていたのですが、いま通っている病院の先生が「一応普通の超音波検査でも診てるんだけどねー」と言ったこともひっかかりました。
(実際に、NIPTの説明時に「これまでの超音波検査でNTの厚さや、何か胎児の異常を指摘されたことはありますか?」と聞かれました)
結局、NIPTに考え直し、さらに初期胎児スクリーニングを予約していた時期に体調を崩してしまったこともあって、検査はキャンセルしてしまいました。
出生前診断で何が知りたいのか
他に出生前診断といえば、「胎児ドッグ」や「母体精血マーカー」などがあります。
胎児ドッグは、色々な検査が組み合わさっているようです。
母体精血マーカーは、赤ちゃんの染色体異常の「確率」が出されます。
胎児スクリーニングは、赤ちゃんの「状態」を診ます。
NIPTは、染色体異常を調べますが、13・18・21トリソミーのみ。
羊水検査では、染色体疾患全般を診ることができます。
出生前診断を受けるご夫婦それぞれに、それぞれの考えや事情があって、知りたいこともそれぞれだと思うのですが、わたしたちの場合いちばん気になっていたのは染色体異常でした。
また、必要以上に考えたり、心配したりするのもイヤなので、できるだけはっきりとした結果だけを受け取れるものが希望でした。
母体精血マーカーは「確率」なので、たとえば「1/500」とか受け取っても「だからどないせいちゅーねーーーん!!」としか反応できないので、早々に除外しました。
ちなみに、NIPTのときも「検査結果は2週間後ですが、それより前に異常が分かったら電話します」と言われても「電話が来るか来ないかと日々ドキドキしながら過ごすのはイヤなので、たとえ異常があったとしても連絡しないでください」と伝えていました。
ちょっとずつ知っていって、安心を積み重ねたい、心づもりをしていきたいという方もいると思います。
このへんは夫婦でよく話し合って、それぞれに納得のいく方法を見つけてもらいたいです。
出生前診断もけっこうお金かかりますし、どれやっても精神的に消耗しますので…
出生前診断については、この本を読みました。
「不妊治療を考えたら読む本」で、浅田先生と共著だった出産ジャーナリストの河合蘭さんが書かれています。
この本もとてもわかりやすい。
出生前診断の概要だけでなく、賛否両論ある出生前診断を、受ける、受けないと決めた人はどんなどんなふうに考えてその決断に至ったのかなど、興味深い内容も書かれており、読み物としてもおもしろいと思うので、おすすめです。